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冬の1曲

ある季節になると聴きたくなる曲があったりする。

秋になるとサンマが食べたくなったり、冬になると鍋が食べたくなるのだから季節の折々で聴きたくなる曲があったとしても自然な感情だ。オルガンは私にとっては結構鬼門なのだけれど、夏になると妙に粘っこいジャズオルガンが聴きたくなったりする。あれは多分暑い時に辛いものが食べたくなるのと同じ現象なんだろう。

そんな具合に、風物詩的に聴きたくなる曲ってあったりしないですか?

那須は初冠雪だそうでいよいよ冬が近づいてきた印象がある。私は雪が降るとHatfield & The NorthのSon of “There’s No Place Like Homerton” が聴きたくなる。この曲は雪が降っている日に一人で聴くと本当に最高だ。そして決してドライブ中の車内で友人と一緒に聴くような類の曲ではない。いくら雪の情景にぴったりの曲でも、これをスキー場のゲレンデでかけたって皆「なにこれ?」になるだけだろう。

カンタベリー系のプログレが流れるスキー場があったら別の意味で行ってみたいけど、多分地獄絵図だ。

“共有しようのない良さ”というものも世の中にはあるということで、興味のある方は雪の降る日に是非ひとりでこの曲を聴いていただきたいです(最近はyoutubeだのサブスクの音楽配信だのなんでもあるからいい時代ですね)。

おすすめのシチュエーションは日の出前や深夜に外の冷気を感じながら…ですかね。

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