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アーノルド・シュワルツェネッガー問題

発話者にとっての対象物との心理的な距離感が通称と乖離していると困る問題。

例えば、アーノルド・シュワルツェネッガーと一般の会話ではあんまり言わないですよね

「プレデターのアーノルド・シュワルツェネッガーは」と言わずに「プレデターのシュワちゃんが」だと思う。

ペ・ヨンジュンじゃなくて、ヨン様。

多摩川に現れたアザラシじゃなくて、タマちゃん。

モツを炒めたやつじゃなくて、こてっちゃん。

こてっちゃんはちょっと違うか。

そう呼ぶのは私が別にファンだからではなく、その呼称の方が世間的に通用しているからだ。

でも、その呼称が割とポップで親しみやすいものだったりすると、使用した時に他人から「あれ?この人ってファンなのかな?」と思われる可能性が常にありますよね。そういう呼称が設定されていることによって、仮に親アーノルド・シュワルツェネッガー派/反アーノルド・シュワルツェネッガー派というポジション分けがあったとすると”シュワちゃん”という呼称があることで立ち位置的に無意識にやや親アーノルド・シュワルツェネッガー派に立ってしまいがちというか。

これはアイドルや政治家なんか特にそうで、ポップな呼称を浸透させていつの間にか距離感を勘違いさせようと常に画策してくる。恐ろしや。

逆にその呼称を使いたくないがゆえに最近は「ええっと、何て言ったっけ?あのコマンドーの映画に出てる人」「シュワちゃん?」「ああ、そうだった。シュワちゃん」という風に一度相手に降ってから略称を使うようにしています。

で、ここまで話を引き延ばしておいてなんですが…

私シュワちゃんは好きです。

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