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師走

師走です。

年末進行で毎日が野戦病院のような忙しさ。いくら残業しても業務が片付かない。一つの仕事をやっつけているうちに別の仕事が増えている。まるで「ふしぎなポケット」のようだ。ビスケットが増えたら誰だって嬉しかろうが、ひたすら単純作業が増えるのは誰が喜ぶというのだろうか?と考えると…私だったりする。その間、他の難しいことを考えなくて済むから。ダチョウが砂の中に頭を突っ込んでいるような状態になっております。

1月下旬まではこんな感じが続きそうです。やった!嬉しいな!た…助けてくれー!

現在LANDSCAPESでオーダー頂いている納品分は来週末には目途が付きそうな感じです。しかし毎度作るということに関して思うのは「試作と量産は別物」ということ。一人ないし少人数で作る試作は比較的当意即妙でどうにでもなっちゃうんです。ところが量産になるとそこに複数人の複数の仕事がかかってくるわけで、この作業間の誤差が後の工程に大きく影響してくる。この辺の修正や対応能力が腕の見せ所というか、ものづくりの勘所だなあと思います。

特に、殆どが人間の手にかかって作られるアパレルという業種ではこの手の微調整は毎度不可欠なわけで、画一的にレシピ化してコントロールすることはできないんじゃないのかな?そうできれば楽なんですけどね。本当にすごい人はできるのかもしれないけれど、少なくとも私には無理。生地の生産ロットや色柄によってだって作り方は微妙に変わってくるし、そういう中からジミヘンのフィードバックのように「おいしい部分」を探すわけです。

…そう考えるとこの前糸調子のセッティングに1時間かかったのが格好いい気がしてくるから不思議。

部材だけはちょこちょこ仕込んでおいたので、年明けからは合間を見て新作に取り掛かりたいと思っています。

取り急ぎ、生存報告でした。

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